語学学校スタッフが語る失敗する留学生3選|フィリピン|セブ

フィリピン留学


ぼくはセブ島の英語学校で1年間インターンとして英語の勉強をするかたわら、スタッフとして年間2000人以上の留学生を受け入れてきました。

そしてその留学生の中の失敗のパターンが大きく分けて3つに集約することに気付きました。

これからフィリピン(セブ島)留学を考えてる人はこの記事を読んで損はしません。

せっかくお金を払っていく海外留学を失敗させないためにも、ぜひ他人の失敗を参考にして留学を実のあるものにしましょう。

1.完全なる初心者

ぼくがいた学校では留学生を最初のレベルチェックテストでランク分けして、それぞれにあったレベルで英語学習を進めるのですが、その1番初級者のランクがAbsolute Beginner(完全なる初心者)です。例をあげると「簡単な自己紹介ができない」、「昨日どこに行ったなどの会話ができない」といったレベルです。

これを聞いて、初心者だから留学にいって勉強するんじゃないか!と言いたくなると思います。がしかし客観的にみた事実として、はっきり言って完全なる初心者の方には留学は適していません。まだ留学できるレベルに達していないといってもいいでしょう。

しかし、実際には数多くの完全なる初心者の方が留学してきます。もちろん教師たちもプロなので根気よく教えてくれますが、そのプロの教師たちが1番苦手とするのが完全なる初心者の方たちです。想像してみてください、野球教室に今までスポーツをやったことない人がいきなり来てルールも知らないまま教えてくれと言っているようなものです。しかも高い授業料を払って。まずポジションの名前は道具の名前、大まかなルールから教えていかないといけません。

しかし、それでも初心者なんだからしょうがないじゃないか!という意見もあると思います。ぼくが何を言いたいかというと完全なる初心者の方が留学をすると非常にコストパフォーマンスが悪いのです。教師たちからの意見では、基本的なことから繰り返し教えないといけなので授業の進行が非常に遅いということです。自己紹介に1時間費やすなど非常に効率の悪い留学になってしまいます。

参考までに、ぼくのいた学校の普通のコースは4週間で約23万円で週5日、1日8コマ(1コマ50分)の授業を受けることが可能です。そうすると1コマあたりのコストが1437.5円となります。これを高いか安いかは意見が分かれると思いますが、例えば同じ初心者という名前がついていても、Absolute Beginnerクラスでは1コマで1ページしか進まないものが、Beginnerクラスでは、それが2ページ、High Beginnerクラスでは3ページ進むのです。これはそれぞれの授業でテキストも違うの一概にはいえませんが目安としてこれぐらいの差があることを知ってほしいのです。日本で少し勉強するだけフィリピンでの授業の進み具合が2倍、3倍となるのです。

さらにもう1つわかりやすい例をあげるとするならば、フィリピン人教師が教えてくれるオンライン英会話です。だいたいが1コマ25分で、ぼくがいた学校が提供するオンラインクラスではコースにもよりますが安くて1コマ160円、高くても500円ほどです。はっきり言うと完全なる初心者の方は留学じゃなくてオンライン英会話で充分です。

  • フィリピン留学:1437.5円/50分
  • オンライン:320円~1000円/50分

失敗をしないための対策

留学先で同じ費用で効率よく勉強するためには、日本での事前勉強は必須です。そもそも日本で事前勉強していない人が留学にきて、それが実になるものになる確率は高くはありません。なぜかというとそいう人は留学にくるだけで英語が上達すると思っているからです。このスタンスは基本的に間違っていて何事も受身でするのと主体的のするのでは雲泥の差があります。こういう人は結局留学という英語が勉強できる環境がないと長続きはしません。なので英語を習得するために留学したいのであればせめて日本にいる間から自ら勉強することは最低限の条件です。これは英語を継続して勉強するためにも大事な推進力になるのです。

こちらの記事でぼくがした事前勉強をまとめていますので具体的な方法知りたい方はこちらを読んでください。

また、私、完全なる初心者だけどもう留学の申し込みしちゃった!という方向けに無理やりドーピングして英会話をスタートダッシュする方法も書いています。これはなかなかおすすめの方法です!ぜひ参考にしてみてください。

2.自習しない

自習はしましょう。私がいた学校は門限がなかったのと、英語だけ強制的に話す時間や制度もありませんでした。ということはつまり自主的に勉強するかしないかで、留学の成果に大きな差がでてきます。これも受け身か自ら動くかのことになります。

インターンとして1年間セブにいた間、多くの留学生を見てきました。家にいる間は日本の動画をYoutubeで見てたり、毎日飲みに行き翌日は遅刻もしくは欠席する生徒も多数いました。つい先日も6か月の滞在している生徒と話していて「家に帰るとベッドの上で過ごして寝るしかないんですよね~」とセリフが出てきました。この方の英語は長期間にしてはお世辞にも上達してるとは言えないレベルです。

一方でもちろん自習をしている学生も数多くいます。その中でも本当に驚いたのは、もともとTOEIC300点だった生徒が3か月後には840点を取ったことです。彼は本当にしっかり毎日時間を決めて勉強していました。毎日やるノルマを決め、コツコツと自習をしていました。たまに友達も遊んで息抜きもしていましたし、友達も多くいました。そして彼は栄えて外資大手のコンサル会社に就職が決まりました。なぜここまで彼はうまく言ったのかと話しを聞いてところ、「800点とるぞ!という目標があったので勉強するしかなかったんですよ。」と言っていました。ぼくも彼の姿勢には学ぶものがありました。

やはりここでもわかったのは目標のない人は自習もしない傾向があるということです。逆に具体的な目標がある人は、その目標と自分のレベルの差を常に意識することになるので自分で勉強せざるを得ないのです。

失敗をしないための対策

まずは自分をコントロールはしないといけません。そのためにはやはり具体的な目標はもちろん必須です。そのほかにできることとすれば、友達付き合いを考えないといけません。例えば土日だけは遊びに行くけど、平日の夜は勉強すると決めている生徒がいました。その方はしっかりセブ観光も堪能し、アメリカに留学しました。

とくに具体的なノルマを設けることは効果があります。できるだけ数字で見れるようなものがいいです。ぼくの場合は、毎日先生に宿題を出してもらったり、TOEIC前には毎日模擬テストを受ける、2か月で1000語覚えるなど、より具体的な目標をもって勉強していました。逆にダメなパターンはできるだけ多くの単語を覚えるといった漠然とした目標です。それよりかは1日5語新しい単語を覚えるといった具体的な目標のほうが継続が可能です。

しかしどうしても自主的な勉強に自信がない、周りに流されてしまいそうだという人は学校を選びましょう。中には外出禁止、母国語禁止、禁止を破った際には罰金や、最悪退学になるという学校もあります。自分でコントールできない人は学校にコントロールしてもらいましょう。しかしここで注意しないといけないのは日本に帰ってからは自分でコントロールしないと継続できないということです。厳しい環境でその習慣を身に着けなければなりません。

3.目標がない

上の項目で説明した通り、目標がないということは致命的な失敗の原因になる可能性が高いです。とくに興味本位で来た1,2週間しかいない大学生、遊ぶぜうぇーい系の人はひとまず論外です。具体的な目標ないのはもちろん英語を学ぶ気持ちすらも薄い人が多いのが現実です。はっきり言うとそういう人は語学学校の肥やしになるだけでしょう。しっかり学校を儲からさせてあげてください。

そんな大学生にとくに多い意見がこれでした「留学とか皆が行ってるから行っといたほうがいいかなって」「就職に役に立つかなと思って」というものです。正直留学するレベルではありません。もし本当に就職に役立てたいのであればTOEICを取るようにしましょう。ただの留学生では今どき就活で際立った効果はありません。帰国子女並みの語学力はがあれば話は別ですが。

失敗しないための対策1

前述したように目標は、より具体的なもので数字で見れるものがいいです。もちろん留学するためやワーホリに行くためでもいいのですが、そこからもできるだけ数字になおすようにしましょう。例えば「ワーホリで良い職を見つけるためにはどれくらいのボキャブラリーが必要なのか?」「留学のための資格のスコアは?」などできるだけ具体的にすることを意識してください。

目標ができればそれを達成したい期間で作業量を割ります。それで1日ごともしくは1週間ごとの勉強をたんたんと行います。週に1度は進捗を確認し必要であれば修正も必要です。地味ですがこれができる人が結果に結びつくのです。

わかりやすい目標は資格です。いろいろありますが有名なところは、英検、TOEIC、TOEFL、IELTS、この4つを覚えておいたらいいでしょう。これらの資格の目標スコアを設定し取り組むのが非常にわかりやすいです。何も目標のない人はとりあえずTOEICで良い点を取りましょう。日本人でいる限りTOEICは英語レベルを見る1つの指標になります。

失敗しないための対策2

そもそもの話ですが目標は何のためにあるのかというと目的を達成するためにあります。では目的とはなんなのでしょうか?人それぞれあると思いますが、基本的にフィリピン留学に来る人の目的は「英語を話せるようになりたいから」に尽きると思います。

大事なのはなぜそれを思ったのかです。「英語を話せるとかっこいい」「外国人の彼女をつくりたい」「海外に住みたい」理由はいろいろあると思います。この目的を常に意識することをおすすめします。しんどくなったときに何のためにやってるんだと、思い返すことが必要です。ときには憧れの人の動画を見たり、同じ夢を持つ人と話すのもありです。とにかく大前提の目的あってそれを達成するための具体的な目標を持つことです。

ここまでくればフィリピン留学があなたの身になることは間違いありません。ぜひムダ金にならないよう実りある留学にしていただきたいです。

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