仮定法(conditional)の使い方と種類|if, wish|TOEIC文法対策6

TOEIC

TOEICのリーディングテストの中で、1問目から46問目までが文法と語彙の問題になっており、この最初の46問いかに早く解き、そのあとの長文問題に時間を残せるかがリーディングテストを受ける上でカギになってきます。

この46問を解く目安の時間としては75分あるうちの20分以内で解きたいです。1問あたり26秒ですが、ここで文法ルールを知っていると大幅な時間節約が可能になります。そのルールを知っているだけで5秒で解ける問題が多くあるのです。

このTOEIC文法記事シリーズを通して文法問題を攻略しましょう!

仮定法の構成と違い

問題

If I ________ a millionaire, I wouldn’t work anymore.

(A)am
(B)will be
(C)were
(D)have been

答えは下↓↓








答え:(C)

訳:私がもし大富豪なら、もう仕事はしないでしょう。

問題解説

これは仮定法の問題です。実際は起こりえない(可能性が低い)けど、それが起こったと仮定して表現するのが仮定法です。その場合If節には動詞の過去形が入り、主節にはwould/could/shouldが使われます。

この問題では後半の節にwouldが来ているのでIf節の空欄には動詞の過去形がくると予想されます。

したがって(A)(B)は不正解、とくに(B)はIf節の中にwillは入らないのでそこから考えても不正解になります。(D)は一瞬迷うのですがwouldと対になるのは過去形なので正解は(C)になります。

TOEICでの仮定法

また仮定法の際に使われる過去形になるbe動詞はamやisの過去形であってもwereになることが多いです。ただしwasが間違いではありません。

TOEICで出る仮定法の問題は複雑なものは出ません。シンプル以下の2パターンだけ覚えましょう。

IF節:過去形+主節:would/could/should

例:If you were younger, you would go skiing with us.
訳:もしあなたが若ければ、私たちとスキーに行けるでしょう。

IF節:過去完了形+主節:would/could/should+現在完了形

例:If I had been born in England, I would have spoken Englsih well.
訳:もし私がイギリスに生まれていたら、英語を上手に話せていたでしょう。

どちらも実際には起こらないことを表現しています。

TOEIC対策はこれで十分ですが、以下でIF節仮定法の種類について説明しています。

IF節仮定法の種類(conditional)

この仮定法を英語ではconditionalというのですが、このconditionalには0から3までの4種類の種類があります。

0 conditional:不変的なもの、もしくは必ず起こること

If you don’t eat anything, you die.
訳:もし何も食べなければ死にます。

文の構成:If + 現在形, + 現在形

これは「こうなれば、必ずこうなる」という必ず起こることを表す形なので、IF節の中と主節の動詞の現在形が入ることになります。

1st conditional:起こりうること

If it rains, the occasion will be postponed.
訳:雨がふればその行事は延期されます。

文の構成:If + 現在形, + 未来形(will)

これは「こうなれば、こういうことが起こるだろう」という高確率で起こることを表します。それには主節に可能性を表す未来形のwillがつくような形がこれになります。

2nd conditional:起こらない、もしくは、起こる可能性が非常に低いこと

If I had a lot of money, I could afford the luxury car.
訳:もしお金があったら、あの高級車が買えるのに。

文の構成:If + 過去形, + would/could/should + 動詞の原形/現在進行形

これは「こうであれば、こうなのに」という起こりにくいこともしくは起こりえないことを表現します。IF節内が過去形になり、主節はwouldなどの助動詞の過去形がきます。

3rd conditional:事実とは違う過去

If I had known the party, I would have attended it.
訳:そのパーティーのことを知っていれば、参加したのに。

文の構成:If + 過去完了形, + would/could/should + 現在完了形/現在完了進行形

これは「あのときこうであれば、こうなったのに」という実際には起きなかった過去についての表現です。IF節には過去完了形、主節にはwouldなどのあとに現在完了形などが来ます。

Conditionalのミックス表現

IF節の種類にはこの0~4のconditionalを混ぜた表現もあります。以下のような例です。

If you had caught that plane, you would be dead now.
訳:もしあの飛行機に間に合っていたら、あなたは今頃死んでいた。

文の構成:If+過去完了形,+would+動詞の原形

このように、仮定法の表現には違うconditionalが混ざった表現もあります。上記の例文はIF節に3rd conditionalの起こらなかった過去と、主節では2nd conditionalの形で、その過去から考えられる現在の在り方を表現しています。

wishを使った仮定法

同じような仮定法でwishを使った仮定法もこの際覚えておきましょう。

I wishの仮定法の種類

I wish + 過去形

I wish I had a car.
訳:車を持っていたらなぁ。

これはIF節の2nd Conditionalと同様、主節に過去形がきます。過去形を使っていますが、これは起こり得ない現在の状況を表しています。「今車を持っていれば、この荷物が運べたのに」というような意味です。注意するのはI wishの時系列は主節に影響されません。

I wish + 過去完了形

I wish I had had a car.
訳:(あのとき)車を持っていたらなぁ。

日本語訳は先ほど同じようになるのですが、これは起こっていない過去を表しています。「あのとき車を持っていれば、旅行に行けたのに」というようなときに使います。

基本的にはI wishは詠嘆的表現になり、主に残念なことや後悔していることに用いられます。なので後悔している詳細を書くのであればI wish以外に文章を作ることになります。

IFの仮定法と比較

If I had a car, I would carry your luggage.
訳:もし車を持っていたら、あなたの荷物を運ぶのに。

I wish I had a car. I cannot carry your luggage.
訳:車を持っていたらなぁ。あなたの荷物を運べないです。

このようにI wishでIF節と同じないようを表すとすると、2つの文章で表すようになります。

TOEICでの仮定法は前述したようにIF節の2ndと3rdで十分です。では最後にもう1問。

問題

If I had been there, I wouldn’t ________ him do that.

(A)made
(B)make
(C)had made
(D)have made

答えは下↓↓








答え:(D)

訳:私がそこにいれば、彼にそうはさせなかった。

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